2005/05

2005/05/01
GWにもかかわらず、仕事。この一週間は、この枕詞が続きそうである。本日のお宅は遠方のため、頑張って出かけてみるも、意外と道路は空いており、予定より早く到着。今年高校受験だというにもかかわらず、まだまだ認識は甘い。自分のレベルと、目標との差が絶望的であり、死ぬ気でやらない限り合格は不可能なことをまだ自覚していない。

2〜3月から受け持った生徒さんたちは、この時期になると藤川のペースになれるのと、「この人は、本気だ」ということを理解しているようで、こちらの注文をきちんとこなすようになっている。その結果、学校での成績が確実に上がり始めていたり、まだ学校の授業にはついていけなくとも、その前提となる基礎は理解するようになってきている。去年から受け持っている生徒さんは、言うまでもない。ところが、こちらの生徒さんは4月から仕事を引き受けたので、未だ藤川の「恐ろしさ」と本気を理解していないので、甘えが目立つ。受験生でなければ、藤川も焦らないのであるが、受験生にとっての1ヶ月は他の学年の3ヶ月には相当する。しかも、ほとんど無謀と言っても良い目標を目指すというのに。

もちろん、引き受けた以上、藤川はこの生徒さんを合格させるつもりでいる。それが、どんなに無謀な挑戦であったとしても、可能性がある限り(この場合理論的なそれではなく、実現可能という意味で)。だからこそ、藤川の本気を早く理解してもらいと、切に願っている。君が本気になれば、かろうじて間に合う。でも、それが遅くなればなるほど、事態は厳しくなる。このページに気付いたならば、先生の本音をわかってもらえれば幸いである。可能性はあるのだから、勝ちに行こう。

♪本日の幸せ♪
今日は、久しぶりに大学時代の仲間と飲み会。そのために、本当は夜に伺うはずの仕事を昼に移していただいた。ただ、この夜の予定が入った時点では、日曜日も指導することが決まっていなかったので、藤川の都合で予定を変えていただいたのではなく、後から指導が入ったのであることは、読者の皆様にはご理解いただきたい。指導については、極力時間の変更をしないのは当然であるが、本年度のように年中無休状態となると、どうしても週末はやむを得ず時間を融通してもらう必要に迫られる場合もある。まぁ、それとて、年に2〜3度のことなので、その点だけはなにとぞお許し頂きたい。

で、東京から戻ってきた友人の要望が、

「魚が食いたい」

ということだったので、とりあえず

魚しげ 国分町店(仙台市青葉区国分町2−6−17 ナンバーワンビル3F、022-262-2757)

へ行くことに。

ここは、美味しい魚とまぁまぁの日本酒(普通の人ならば十分満足できるのだろうが、藤川はその昔、すさまじい酒の飲み方をしていたので・・・・)がそろっている。しかも、その品質を考えれば、異常に安い。特筆すべきは、タイミングが良ければしろうおの躍り食いが食べられるということである。まぁ、いろいろと頼んだのだが、久しぶりの国分町に夢中になり、写真はお通しとマグロの中落ちしか撮ってはいない。その他に、山菜の天ぷら、カンパチの刺身、鮭ハラス焼き、豚キムチを頼んだのは覚えているのだが、後は・・・・・・。

本来ならば、もう一人の参加者が合流するまで、ここで粘る予定だったのだが、30分以上に渡って、注文を無視され続けたので、全員がブチ切れて河岸を変えることに。ここは、激安かつ激旨であっただけに、残念であった。

で、河岸を変えたのは、

黒長兵衛 仙台店(仙台市青葉区一番町4−4−12、3F、022-217-2350)

正直に言えば、規格化された匂いがして、値段ほどの質が期待できないなぁと思ったのだが、何分参加者の一人が久しぶりに会ったところ、尋常ならざるやつれぶりで、とにかく栄養をつけなければ、すなわち肉と野菜を食わせなくては死んでしまうと皆で騒いだ結果、いくつか店を回ったのだがことごとく休み(何せこの日は日曜日)だったので、やむを得ず入店。

はやりの焼酎を中心に、酒はそこそこ。しかし、値段設定は高い。東京の価格としては安いぐらいだが、仙台の価格としては高い。料理人の腕は悪くない。特に、酒盗の下にあった長いもの千切りなどは、見事であった。しかし、味付けや盛りつけ等がマニュアル化されたものであり、料理人の個性や腕を殺しているのが残念であった。もし、本社がもう少し出先の人間に裁量を委ねていたならば、同じ食材を使ってもっと美味しいものを提供できたであろう。牛タン大根の味付けなどは、バラバラで最悪。料理人の腕を感じるだけに、腹立たしい味付けであった。それだけのポテンシャルを感じる店ではある。しかし、しょせんマニュアルの味付け・盛りつけでは、興が削がれる。本社の馬鹿が意識改革しなければ、早晩潰れるだろう。はたして、藤川が次に国分町に行った時に、まだこの店はあるだろうか。



2005/05/02
GWの中日。誰もが学校へ行きたくない、さすがに生徒達もGWの部活や遊びに疲れており、本日はまったりモードで指導。キリキリやるのはGW明けからか。ある生徒さんの保護者の方から、苦手にしていた数学の授業で積極的に授業に参加するようになったと、学校の先生から評価されたということをお聞きする。指導をした生徒の成績が上がるのはもちろん、学校での姿勢が変わったという話が聞こえてくるのは、教師冥利に尽きるというもの。



2005/05/03
GWの最中であろうとも、受験生と受験産業に休みは無い。大学受験生を教えに行ってきたのだが、当人が風邪でダウンしていたらしく、予習をする余裕がなかったようで、本日はあまり能率が上がらず。風邪では仕方がない。

本人のやる気はすごいのだが、それと同時に部活動への熱の入れようもすごいため、結果として受験勉強はどうしても後手に回っている。しかし、それが悪いとは、藤川は思っていない。中学高校の6年間は、親や周りの大人が思っているよりも、はるかに人生にとって貴重な経験を積む時間である。自分のやりたいことを断念してまで受験勉強をする必要があるとは、藤川は思っていない。なので、彼には「悔いの残らないように、全力で部活に打ち込みなさい。ただし、それ以外の遊びは諦めて勉強するように。部活をとる以上、それ以外のものは諦めないと、大学は絶対に無理だよ」と、言ってある。なので、彼も文字通り必死に、藤川の課す宿題をこなし頑張っている。そういう姿を見せてもらえると、契約時間をオーヴァーしても、こちらも面倒を遂々見てしまう。商売人としては失格かもしれない(苦笑)

正直に言えば、去年から教えていれば、寝てても志望大学に受かる程度にはしてあげられただろうに、それが残念である。部活がなければ、多分確実に合格させてあげられる。しかし、彼にとっては、部活は人生にとってかけがえのないものである。それを奪った上での大学など、彼にはなんの意味も無いだろう。

いつもながら、この家業は苦しいオーダーを強いられるが、教え子たちが頑張ってくれたおかげで、今までかろうじて無敗を貫いてきている。彼にも、せひとも来年の三月には笑っていて欲しいと、切実に思っている。

♪本日の幸せ♪
Cote du Ventoux Rouge 2002
コート・デュ・ヴァントー 2002
生産者Laboure-Roi
ラブレ・ロワ
産地Cote du Ventoux
コート・デュ・ヴァントー(仏/ローヌ)
ジャスコ仙台中山店/¥880★★★
コート・デュ・ヴァントーという、全く知らないAOCだったのだが、使用ブドウがグルナッシュ・シラー・サンソーだったので、ローヌ近辺だろうと当たりを付けて購入。実際、ローヌの南方らしい

この価格帯で02だったことと、店頭でほこりをかぶっていたので、やや不安であったものの購入。

色はやや枯れた赤紫。熟成のピークを過ぎて、やや下り坂という感じ。安いコート・デュ・ローヌよりもはるかに洗練された味で、枯れかけたタンニンと酸のバランスがいい。熟成されているのだが、果実味たっぷりの感触。香りは干しぶどう?(何分、慢性鼻炎の持ち主で、香りをかぎ分ける自信は全くなし)

値段以上に楽しませてくれるので、最初は★4つの評価。ところが、半分を過ぎた当りから、香りが飛び単調な味と果実味感が逆にしつこさを釀し出してきた。出来れば、もう少し早い段階で飲んでみたい一品である。時間をかけてゆっくり飲むよりは、抜栓後に、みんなですぐに飲んでしまった方が美味しいワイン。



2005/05/04
確定している今年最後の休暇。本当にこれから休み無しで生きて行けるか、正直に言えば不安である。生徒からは「受驗前に過労死しないでくれ」と言わる始末。そうは言っても、生徒を見殺しにしないためには、こういう無謀な日程にせざるを得なかった。後は、藤川の身を削った努力を生徒が無にしないで欲しいと切に願うだけである。



2005/05/05
子供の日。しかし、諸般の都合でいつもより多く仕事をこなす。今日は、この辺にしておこうと思う。後日、コラムで書いてみよう。



2005/05/07
確定している今年最後の休暇。本当にこれから休み無しで生きて行けるか、正直に言えば不安である。生徒からは「受驗前に過労死しないでくれ」と言わる始末。そうは言っても、生徒を見殺しにしないためには、こういう無謀な日程にせざるを得なかった。後は、藤川の身を削った努力を生徒が無にしないで欲しいと切に願うだけである。

♪本日の幸せ♪
Beaujolais Villages Nouveau 2004
ボジョレー・ヴィラージュ・ヌーヴォー2004
生産者Philippe d'Argenval
フィリップ・ダルジャンヴァル
産地Beaujolais Villages
ボジョレー・ヴィラージュ(仏/ブルゴーニュ)
やまや西多賀店/¥600(2本で¥1200)★★☆
まぁ、600円ということで、気の抜けたであろうヌーヴォーを買ってみる。確かに、気の抜けたヌーヴォーなのだが、売り出し時には正直今一つの味だったものが、落ち着いて滑らかさが出たことで逆に飲めるようになっていた。もっとも、¥600だから価値があるのであって、これを¥1000出して買おうとは思わない。



2005/05/09
教えている生徒に、少しでも進歩がみられるというのは、教える側としてはこの上ない喜びを感じる。仕事を引き受けた当初は、本当にやる気のない子だったので、とにかく少しでも勉強をするようになって、その成果が出てきたことは喜ばしい限りである。世間では日曜日なのだが、藤川にとっては仕事が待っている。これから少なくとも一年間、藤川に休みは原則的に存在しない。
♪本日の幸せ♪
Arpeggio Bianco 2002
アルペジオ・ビアンコ 2002
生産者Settesoli
セッテソリ
産地Sicillia(IGT)
シチリア(インディカッツィオーネ・ジェオグラフィカ・ティピカ)(伊/シチリア)
やまや西多賀店/¥600(2本で¥1200)★★
正直イタリアワインはまるでわからない。とりあえず、IGTとはなんぞやということでググってみた結果、以下のような格付けになるらしい。つまり、ヴァン・ド・ペイか。

DOCG(保証付き原産地統制名称)
DOC(原産地統制名称)
IGT(特定産地名称)
Vino da Tavola(日常用ヴィノ・ダ・ターボラ)

フレッシュでライトボディと書かれていたが、2005年5月に2002年の安物白である。正直まるで期待をせずに抜栓。樹脂コルクがずいぶんと固く、抜栓時にワインがこぼれてしまった。色は想像よりもずっと濃い。しかし、凝縮感があるわけでなく、更には微発砲していた。劣化していた可能性は十分にある。

香りはやや柑橘系なものの、チリなどの柑橘臭がガンガンする「料理とは飲めません」というワインとは違う。それから樽香のような香りがしてきたのだが、このクラスの白で樽熟成をさせていたとは到底信じられず、ますます劣化を疑う。

味はフレッシュとはほど遠い、どちらかといえば熟成感を感じる。ただ、なんというか、熟成感というわりにはバランスの悪さをどうしても感じる。でも、まぁ、飲めるので許してしまう。

結論としては、多分劣化しているのだろうけれども、何と無くそれが逆に熟成っぽさを出していて、仕事から帰ってきて飲む程度にはまずまずのワインだったかなぁと。ま、¥600なので、よしとしよう。



2005/05/11
今、受け持っている生徒の学校では、英語の教科書を丸暗記させることが課せられているという。英語の文法も、単語の使い方も理解できていない生徒に、教科書の本文を丸暗記させて一体何になるというのか。別のご家庭で聞いた話では、英語の授業は発音を重視し、やはり文法的な知識の取得を軽視しているという。残念ながら我々日本人は、英語の発音が苦手にならざる得ない言語環境にあり、真実流ちょうな英語を喋ることを目指して、いったいどれほどの生徒が出来るようになるだろうか。本当にきれいな英語を喋られるようになる可能性と、正しい英語を使える(≠喋れる)ようになるのと、どちらがより重要であろうか。正しい英語を喋れば、発音が日本語なまりであったとしても、相手に伝わるものである。国連関係者の英語の発音をニュース等で聞いてみるといい。とても「流ちょう」な英語ではないが、言っている内容は理解できる英語を喋っている(と思う)。

I my meがわからない、あるいは一般動詞とBe動詞の区別も出来ない生徒を量産する英語教育は、どこか間違っていると藤川は思うのである。



2005/05/13
自分が勉強しているはずなのに、それを上手く結果に結びつけることが出来ない。そういう生徒はたくさんいる。問題なのは、その結果に結びつかないという事実をどう受け止めるかにある。ある子は、あっさり諦め、そして事態の改善を全て周囲の人間(家庭教師の藤川を含む)に委ねる。別の子は、悔しさをバネに何とか事態を改善しようと努力する。もちろん。後者の子は成績が伸びる可能性は極めて高い。しかし、前者のような子でも、教える側が上手くコントロールしてやれば、十分成績が伸びる余地がある。その時、その子の状態を個別に見てあげられるか否かが、塾や学校と家庭教師の差になる。そして、子供の状態をきちんと見て責任を持って仕事をするのが、プロの仕事である。
♪本日の幸せ♪
Les Beatines 2000
レ ベアティンヌ 2000
生産者M. Chapoutier
M. シャプティエ
産地Coteaux d'Aix-en-Provence
(コトー・デクサンプロヴァンス)(仏/プロヴァンス)
やまや西多賀店/¥1050★★
濃い。この一言に尽きる。ただ、その濃さが上品なそれではなく、なんというか野暮ったい。香りはどちらかといえば熟成感のある獣臭い感じ。

上品さの欠片もない濃いワインは、結局飲んでいて疲れる。仕事に疲れて帰ってきて、飲んで疲れていれば、世話はない。



2005/05/14
受験まで2年ある段階、すなわち2年生の時から受け持った場合と、3年生になってから受け持った場合では、藤川の場合決定的に違う点がある。それは、基礎学力に決定的な差が出るということである。2年生の時に英単語と漢字という、基礎体力を相当程度つけさせるのが、藤川の基本である。ところが3年生になってから受け持った場合、この基礎学力がないところに、受験のテクニックも覚えなくてはならない。もちろん、その子の能力を最大限引き出すべく指導をしているものの、同じゴールにたどり着くにせよ、2年生からと3年生からでは、相当苦労に差があるようである。3年生から受け持った子は、本当に大変な思いをして勉強している。2年生からの子は、前年に苦労している分、余裕というか余力があるようである。勉強が苦手な子は、ある程度早くから学校以外の勉強時間を設けるように努力した方が良い。



2005/05/16
数学が出来ない子には、二通りの生徒がいる。一つは、全く数学的センスが無くて、藤川が言うことを全く理解できず、混乱するばかりの生徒。もう一方は、藤川の言うことは理解しているのだが、どこかで数学的訓練がおろそかなために、結果としてつまらないケアレスミスで混乱に陥る生徒。今日教えていている生徒さんは、そんな生徒である。能力が決してないわけではない。しかし、これまで体系的な知識の取得の機会がなかった結果、知識がバラバラなままで、上手く自分の中で処理できていないのである。だから、藤川の言うことは理解できるのに、それが結果に必ずしも結びつかない。こればかりは、数をこなすことが重要になる。頑張って欲しい。この壁を乗り越えれば、この子は飛躍的な進歩を遂げるだろう。
♪本日の幸せ♪
十勝ワイン Amurensis 1996
十勝ワイン アムレンシス 1996
生産者池田町ブドウ・ブドウ酒研究所
池田町ブドウ・ブドウ酒研究所
産地北海道十勝支庁池田町
北海道十勝支庁池田町(日/北海道)
三越仙台店/¥3000弱★★☆
限定11,320本の1本。十勝産の山ブドウをベースにしたワイン。限定で数年に1度しか出ない。山ブドウをベースにしているので、強い酸味が特徴である。酸味と同時に、北海道十勝という高緯度にしては、強いタンニンがある。しかし・・・・・・1年置きすぎた。熟成のピークを過ぎてしまっていた。香りは熟成感のある、獣臭や土臭さがあるものの、タンニンが完全に熟成しきっており、むしろ少し水っぽくすらなっていた。これは完全に飲み頃の選択ミス。もう1年早ければ、香りといい、タンニンの熟成といい、すべてのバランスが良かっただろう。セラーを持っていない身で、クーラーボックスで保管している以上、もう少し状態のピークに気を配るべきだった。というわけで、近日97のアムレンシスを飲むつもり。多分、熟成のピークで最高の状態だろう。



2005/05/20
次の休みは一体いつになることやら。今のところ確定している今年度最後の休暇日。ちょうど藤崎でフランスフェアの初日。というわけで、いろいろ買い込み、いろいろと飲んできた。正直、先物買いの02の試飲シリーズや、写真を撮ることも出来ず、性格に名前のわからないものなどはおいておいて、メルシャンのワインセミナーで出されたウルフ・ブラスのワインだけコメントしておこう。

♪本日の幸せ♪
  Wolf Blass Grey Label Cabernet Souvignon 2002
ウルフ・ブラス グレーラベル カベルネ・ソーヴィニヨン 2002
生産者Wolf Blass
ウルフ・ブラス
産地Langhorne Creek
ラングホーン・クリーク
(豪/南オーストラリア)
メルシャン主催藤崎ワインセミナーにて/¥0(¥5010)★★☆
ウルフ・ブラスのかなり高級品。正直、かなり期待していた。ウルフ・ブラスの安ワインはコストパフォーマンスがよいとかつて思っていた時期があり、その高級品はあこがれだった。

グラスに注がれると、とにかく濃い。ほとんどシラーズと見まごうばかりの濃さ。しかし、なんというかその濃い色はエレガントさに欠ける。若干ユーカリオイルに似た香りも漂う。まぁ、悪く言うと上品なピーマン臭さもあるが、なにより南のカベルネの濃い果実味たっぷりの香りに正直げんなりする。¥5000も出して、こんな香りは嗅ぎたくない。02なのに飲めるように造るから、結局果実味感を前面に押し出すことになるのだろう。とにかくエレガントさの欠片もない、ブドウの味を前面に押し出した非常に疲れるワイン。¥1000のチリワインを飲んでいるのではないのだから、こういう味の造り方はやめて欲しい。熟成も出来るとマーケティング担当者は主張していたが、こんな果実味たっぷりのものをおいておいたところで、ろくな味にならないことは想像がつく。これに¥5000払うならば、ボルドーの手頃なセカンドあたりを買って、優雅に楽しむ方がはるかにマシである。

♪本日の幸せ♪
  Wolf Blass Gold Label Shiraz 2002
ウルフ・ブラス ゴールドラベル シラーズ 2002
生産者Wolf Blass
ウルフ・ブラス
産地Barossa Valley
バロッサ・ヴァレー
(豪/南オーストラリア)
メルシャン主催藤崎ワインセミナーにて/¥0(¥3010)★★☆
ウルフブラスのグレードは、プラチナ→ブラック→グレー→ゴールド→イエロー→レッド→イーグル・ホークの順になる。ブラックをさんざんけなしたわけだが、ここでも辛辣なことを書かざるを得ない。オーストラリアのシラーズの特徴は良く出ているのだが、やはり¥3000の価値をまるで感じない野暮な造りなのだ。もっとエレガントに造ることもできるだろうに、オーストラリア人の味覚が悪いのか、かたくなに果実味バンバン、とにかく濃いワインを造る。完全に趣味から外れている。
♪本日の幸せ♪
  Wolf Blass Yellow Label Riesling 2003
ウルフ・ブラス イエローラベル リースリング 2003
生産者Wolf Blass
ウルフ・ブラス
産地South Austalia
サウス・オーストラリア
(豪/南オーストラリア)
メルシャン主催藤崎ワインセミナーにて/¥0(¥2150)★★☆
元値がだいぶ下がったので、まぁ、たいしたことが無くても我慢が出来るが、それでも¥2150は高いだろう。これだけ出せば、アルザスで美味しいリースリングもあるはずである。とにかく薄い。ほのかな花の香りと言えば聞こえは良いが、なんのことはない薄いのだ。口に含んだ後、ライム系の余韻が残る。まぁ、上記二つに比べれば値段が安いので我慢できるが、買う気にはならない。
♪本日の幸せ♪
  Wolf Blass Red Label Cahrdonnay 2004
ウルフ・ブラス レッドドラベル シャルドネ 2004
生産者Wolf Blass
ウルフ・ブラス
産地

(豪/南オーストラリア)
メルシャン主催藤崎ワインセミナーにて/¥0(¥1510)★★★
今回の試飲で一番美味しかったのがこれ。飲んだ中で一番安いレッドラベルの評価が高いのではなく、はっきり言えばシャルドネ以外、藤川の好みに合わない造り方なのである。ただ、今回のセミナーに一緒に参加した知り合い全員の共通意見が「シャルドネ以外は全部駄目」だったので、まんざら藤川の好みの偏りにばかり原因があるわけではないようである。

チリの、例えばサンライズのシャルドネのような、もう料理の味がわからなくなるのではないだろうかというグレープフルーツやパインの香りの強烈さはなく、程よい感じのトロピカル系の香りとやや蜜のニュアンスのある味わいは、まぁまぁいいのではないかと思う。他の同価格帯のワインにも引けを取らないだろう。ただ、個人的にはむしろイーグル・ホークのシャルドネを冷蔵庫に放り込んでおいて、気楽に楽しむというのがウルフ・ブラスの正しい飲み方であるという確信を得た気のする試飲会であった。ワイングラスで飲んでいないので、イーグル・ホークのシャルドネについての論評は避けるが、値段を考えれば料理にも合う味で、コストパフォーマンスはなかなかであった。思えば、かつて初めて知人からこのワインをもらった時も、シャルドネであったし、その後もシャルドネを買ったときだけは旨いと思っていた。つまり、シャルドネ以外は駄目なのだろう。



2005/05/21
いろいろと、朝から忙しい一日を過ごす。途中で街に出なくてはならなかったので、昨日頼んでおいたワインとチーズを引き取り、パティスリー ジャン・ミエのケーキを買う。おそらく、仙台で入手可能な最高のケーキではないかと思う。わずか1年間に1週間しか買えないが。



2005/05/22
明け方まで、テストを作ったり予習をしたりしていると、結局起きるのは昼になる。風呂に入って、昼ご飯を作り、ネットに接続してみるとこんなニュースが。

高校生ウオークラリーの列に乗用車 3人死亡 宮城(朝日)

飲酒の車突っ込む、ウオークラリー3人死亡20人けが(読売)

交通事故:仙台育英高の生徒3人死亡、20人重軽傷(毎日)

高校生の列に車、3人死亡・生徒多数ケガ(日経)

高校生の列に車、3人死亡 飲酒運転の男逮捕 宮城(産経)

仙台育英高生の列に車突っ込む 3人死亡20人けが(河北)

運動靴散乱 「目の前の仲間が吹っ飛ばされた」(河北)

教え子の一人が、この行事に参加することを知っていたのであわてて電話をする。幸い、間一髪軽傷で済んだらしいのだが、かなり精神的な動揺があったとのこと。とにかく無事で良かったものの、心の傷がどうなるのか少々心配ではある。

報道によれば、飮酒&居眠り運転の車が信号待ちしていた車に追突し、そのまま二台共が生徒の列に突っ込む形となったようである。車二台が生徒の列に突っ込んだ結果被害者の数は増えたのだが、考えようによっては、もし停車していた車がなかった場合、犧牲者は少なかったかもしれないが、逆に死者数は更に増加していたのではないだろうか。一概に何とも言えないが、ある意味では最悪の結果にはならなかったと考えるべきなのかもしれない。

しかし、本当に10秒程度の差で、かろうじて自分の教え子が無事であったからホッとしたものの、何が起きたかわからないまま亡くなったり重傷を負われた生徒さんのことを思うと、あまり気分が晴れるものではない。

心の底から

会社員、佐藤光容疑者(26)=多賀城市=

に殺意を覚える次第である。

以下、フォントサイズを縮小して、各新聞社の記事を永久に保存しておくためにコピペしておく。記事を見比べるとわかるが、産経の記事が一見全国紙にしては非常に詳細に思えるが、産経・日経共に河北の記事をまるまる使っていることがわかる。

<朝日>

高校生ウオークラリーの列に乗用車 3人死亡 宮城

 22日午前4時15分ごろ、宮城県多賀城市八幡1丁目の国道45号の交差点で、同市山王の会社員佐藤光容疑者(26)の乗用車が信号待ちをしていた乗用車に衝突し、横断歩道を横断中の仙台育英学園高校(仙台市宮城野区)の生徒らの列に突っ込んだ。生徒3人が頭などを強く打って死亡、20人が重軽傷を負った。宮城県警塩釜署は、佐藤容疑者を業務上過失致死の疑いで現行犯逮捕した。

 同署などによると、死亡したのはいずれも同校1年の斎藤大さん(15)=同県山元町高瀬、細井恵さん(15)=仙台市泉区加茂、三澤明音さん(15)=同県七ケ浜町汐見台。阿辺彩花さん(15)=仙台市青葉区八幡が重傷。

 調べによると、佐藤容疑者は交差点に信号を無視して突っ込み、横断歩道の手前で生徒らが渡るのを待っていた乗用車にぶつかって生徒らをはねた。調べに対し、佐藤容疑者は「酒を飲んで居眠りをしていた」と供述しているという。

 生徒らは、同校の恒例行事で、同校多賀城校舎から松島まで海岸線などを二十数キロ歩くウオークラリーに参加していた。午前4時ごろ、1年生約560人が同校舎を出発し、歩き始めたところだった。


<読売>

飲酒の車突っ込む、ウオークラリー3人死亡20人けが

 22日午前4時15分ごろ、宮城県多賀城市八幡の国道45号交差点で、横断歩道を渡っていた仙台育英学園高校(本部・仙台市宮城野区)の生徒の列に乗用車が突っ込み、いずれも同校1年の同県山元町高瀬西北谷地、斎藤大さん(15)、仙台市泉区加茂3、細井恵さん(15)、同県七ヶ浜町汐見台2、三沢明音さん(15)の3人が頭を強く打つなどして間もなく死亡。20人が重軽傷を負った。

 塩釜署は、乗用車を運転していた多賀城市山王、会社員佐藤光容疑者(26)を業務上過失致死の現行犯で逮捕した。

 調べによると、佐藤容疑者の乗用車は赤信号を無視して交差点に侵入し、横断歩道の手前で止まっていた乗用車に追突した後に生徒の列に突っ込み、道路左側の歩道上で停止したという。

 調べに対し、佐藤容疑者は「酒を飲んで運転し、居眠りをしていた」などと話しているという。

 生徒たちは、同校が1年生を対象に毎年1回開催しているウオークラリーの最中で、同日未明に現場近くの同校多賀城校舎を出て、約23キロ離れた同県松島町の松島研修センターに向かっている最中だった。


<毎日>

交通事故:仙台育英高の生徒3人死亡、20人重軽傷

 22日午前4時15分ごろ、宮城県多賀城市八幡1の国道45号で、横断歩道を歩いていた仙台育英高校(仙台市宮城野区、加藤雄彦校長)の生徒の列に、信号無視をしたRV車が突っ込んだ。この事故で、同校の生徒のうち3人が頭などを強く打ち死亡、1人が重傷、19人が軽傷を負った。同県警塩釜署は運転していた多賀城市山王、会社員、佐藤光容疑者(26)を業務上過失致死容疑で現行犯逮捕した。

 死亡したのは▽仙台市泉区加茂3、同校1年、細井恵さん(15)▽同県山元町高瀬、同、斎藤大(はじめ)さん(15)▽同県七ケ浜町汐見台2、同、三沢明音さん(15)の3人。

 調べでは、現場は片側2車線の丁字路交差点で、佐藤容疑者は生徒が横断歩道を渡るのを待っていた別のワゴン車に衝突。その後、生徒の列に突っ込んだらしい。横断歩道は青信号で、佐藤容疑者は酒に酔って運転していたという。ワゴン車の男性運転手と、佐藤容疑者の車の同乗者1人も軽傷を負ったが、佐藤容疑者にけがはなかった。

 同校などによると、生徒は1年生約500人が参加した学校行事のウォークラリー中。午前4時に多賀城市にある同校多賀城校舎を出発して、約22.5キロ先の同県松島町の同校松島研修センターまで歩いて向かう途中だった。【赤間清広、青木純】


<日経>

高校生の列に車、3人死亡・生徒多数ケガ

 22日午前4時15分ごろ、宮城県多賀城市の国道45号で、横断歩道を渡っていた仙台育英学園高校(仙台市)の生徒の列に信号無視の乗用車が突っ込み、1年生の女子2人と男子1人の計3人が頭を強く打つなどして死亡、生徒ら26人がけがをした。

 塩釜署は業務上過失致死などの現行犯で、乗用車を運転していた会社員佐藤光容疑者(26)=多賀城市を逮捕した。佐藤容疑者の呼気からアルコールを検出、飲酒運転だったとみられる。「居眠りをしていた」と供述しており、同署は道交法違反容疑でも調べる。

 同署によると、現場は片側2車線の緩やかなカーブで、佐藤容疑者は停車していた乗用車に衝突し、2台とも横断歩道の生徒の列に突っ込んだ。

 高校生は仙台市と多賀城市の仙台育英学園高校の生徒で、1年生約500人がウオーキングラリーをしていたという。同校によると、ウオーキングラリーは毎年の行事で、同日午前4時に現場近くの多賀城市の多賀城校舎を出発、約23キロ離れた同県松島町の研修センターに向かう途中で、生徒らは学校を出たばかりだった。〔共同〕

<産経>

高校生の列に車、3人死亡 飲酒運転の男逮捕 宮城

 22日午前4時15分ごろ、宮城県多賀城市の国道45号で、横断歩道を渡っていた仙台育英学園高校(仙台市)の生徒の列に信号無視の乗用車が突っ込み、1年生の女子2人と男子1人の計3人が頭を強く打つなどして死亡、生徒ら26人がけがをした。

 塩釜署は業務上過失致死などの現行犯で、乗用車を運転していた会社員、佐藤光容疑者(26)=多賀城市=を逮捕した。佐藤容疑者の呼気からアルコールを検出、飲酒運転だったとみられる。「居眠りをしていた」と供述しており、同署は道交法違反容疑でも調べる。

 死亡したのは、細井恵さん(15)=仙台市泉区、三沢明音さん(15)=同県七ケ浜町、斎藤大さん(15)=同県山元町。

 同署によると、現場は片側2車線の緩やかなカーブで、佐藤容疑者は停車していた乗用車に衝突し、2台とも横断歩道の生徒の列に突っ込んだ。

 高校生は仙台市と多賀城市の仙台育英学園高校の生徒で、1年生約500人がウオークラリーをしていたという。同校によると、ウオークラリーは毎年の行事で、同日午前4時に現場近くの多賀城市の多賀城校舎を出発、約23キロ離れた同県松島町の研修センターに向かう途中で、生徒らは学校を出たばかりだった。

 路上に運動靴が散乱し、生徒らは泣き叫んだ。22日、ウオークラリー中の高校生の列に車が突っ込み、3人が犠牲となった事故。「目の前で生徒が吹っ飛ばされた」。楽しい行事が悲劇に一変し、生徒らは動揺を隠しきれなかった。

 佐藤光容疑者に車をぶつけられた田中義彦さん(34)は「生徒が横断するのを待っていたら、赤信号なのに後ろからかなりのスピードで突っ込んできた」と驚いた様子。

 近所の無職男性(65)が駆けつけると、ジャージー姿の高校生2人が路上に大の字になってあおむけに倒れ、周辺に血が飛び散り、脱げた運動靴やリュックサックなどが散乱していた。

 他の生徒らは道路脇の駐車場に集められ、泣き叫ぶ女子生徒も。男子生徒の1人は「自分は車の部品が右足に当たっただけだが、目の前の仲間が車に吹っ飛ばされてびっくりした」と答えた。

 ひじに軽いけがをして東北厚生年金病院(仙台市)に運ばれた女子生徒(15)は「気付いた時には既に10人以上が倒れていてパニックになった」。別の病院では、死亡した三沢明音さん(15)の母親が「何でうちの子が」とおえつを漏らした。

(共同)


<河北>

仙台育英高生の列に車突っ込む 3人死亡20人けが

 22日午前4時15分ごろ、宮城県多賀城市八幡1丁目の国道45号で、RV車が停車中の乗用車に追突し、横断歩道を渡っていた仙台育英高(仙台市宮城野区)の1年生の列に突っ込んだ。生徒3人が死亡し、1人が重傷、19人が軽いけがをした。塩釜署は業務上過失致死傷の現行犯で、RV車を運転していた多賀城市山王、会社員佐藤光容疑者(26)を逮捕した。佐藤容疑者は酒を飲んでいたとみられる。

 生徒は、学校行事のウオークラリーに約570人で参加。同高多賀城校舎(多賀城市)から22.5キロのコースで、同県松島町の同高の研修施設に向かう途中だった。スタートは午前4時で、出発直後に事故に巻き込まれた。

 死亡した3人はいずれも15歳で、仙台市泉区加茂3丁目、細井恵さん、同県山元町高瀬、斎藤大(はじめ)君、同県七ケ浜町汐見台2丁目、三沢明音(あかね)さん。3人は頭などを強く打ち、細井さんと斎藤君はほぼ即死だった。重傷は青葉区八幡2丁目、阿部彩花(さやか)さん。負傷者は仙台市や塩釜市などの病院に搬送された。

 調べでは、佐藤容疑者はT字路交差点で、赤信号を無視して進入し、生徒の横断待ちをしていた運転代行業の男性の車に追突し、2台とも列に突っ込んだ。「居眠りをしていた」と供述している。


運動靴散乱 「目の前の仲間が吹っ飛ばされた」

 路上に運動靴が散乱し、生徒らは泣き叫んだ。22日、ウオークラリー中の高校生の列に車が突っ込み、3人が犠牲となった事故。「目の前で生徒が吹っ飛ばされた」。楽しい行事が悲劇に一変し、生徒らは動揺を隠しきれなかった。

 佐藤光容疑者に車をぶつけられた田中義彦さん(34)は「生徒が横断するのを待っていたら、赤信号なのに後ろからかなりのスピードで突っ込んできた」と驚いた様子。  近所の無職男性(65)が駆けつけると、ジャージー姿の高校生2人が路上に大の字になってあおむけに倒れ、周辺に血が飛び散り、脱げた運動靴やリュックサックなどが散乱していた。

 他の生徒らは道路脇の駐車場に集められ、泣き叫ぶ女子生徒も。男子生徒の1人は「自分は車の部品が右足に当たっただけだが、目の前の仲間が車に吹っ飛ばされてびっくりした」と答えた。

 ひじに軽いけがをして東北厚生年金病院(仙台市)に運ばれた女子生徒(15)は「気付いた時には既に10人以上が倒れていてパニックになった」。別の病院では、死亡した三沢明音さん(15)の母親が「何でうちの子が」とおえつを漏らした。



2005/05/22
♪本日の幸せ♪
商品名Villa Carafa Falanghina Campi Flegrei D.O.C. Bianco 2003
ヴィッラ・カラファ ファランギーナ カンピ・フレグレイ D.O.C. ビアンコ 2003
産地Falanghina Campi Flegrei D.O.C.
ファランギーナ カンピ・フレグレイ D.O.C.
(伊/カンパーニャ)
生産者Villa Carafa
ヴィッラ・カラファ
仙台三越店/¥2100だったような気が★★★☆
カキと合せるために買っておいたのだが、結局ここまで飲まずに来てしまった。非常に重い話を聞かされ、酒を飲みながらいろいろ考えないと、少々辛かった。

ほのかな柑橘系や蜜系の香り。色はそれほど濃くなく、口に含むとバランスの良いふくよかさと若干の苦みが後味に残る。料理と合わせると、きっと良かっただろう。あいにく、仕事から帰ってきて、ちょっとのチーズとワインだけで飲んでいたので、その料理の邪魔をしないおとなしさが、かえって少々物足りないという思いに。ブルゴーニュの白を開けるべきであったかと反省。



2005/05/25
♪本日の幸せ♪
商品名Monasterio de Santa Ana Syrah 2003
モナステリオ・デ・サンタ・アナ シラー 2003
産地Jumilla D.O.
フミーリャ D.O.
(西/フミーリャ)
生産者Bodegas Casa de la Ermita
ボデガス・カーサ・デ・ラ・エルミータ
ウジエスーパー長町店/¥819★★★☆
値段を考えると、恐ろしく美味しい。3桁、しかも税抜きで800を切っているというのは衝撃である。

グラスに注ぐと、とにかくシラーらしい色の濃さ。南仏安シラーのようなはなやかな香りではなく、もっと落ち着いて重厚なジャムっぽい香りがする。味も期待に違わず、どっしりと重い。しかし、カヴェルネの様な重さではなく、柔らかい重み。これで、もう少し味に複雑みと洗練さがあれば、イメージとしてはスーパーラングドックに近くなるのでは、と思ってしまう。

ただ、ちんたらワインだけ飲むには、ちと重い。相手がやっぱり欲しくなって、午前2時だというのに、鶏南蛮を温めて食してしまう。・・・・又、太るな・・・・・。



2005/05/26
♪本日の幸せ♪
商品名十勝ワイン Amurensis 1997
十勝ワイン アムレンシス 1997
産地北海道十勝支庁池田町
北海道十勝支庁池田町(日/北海道)
生産者池田町ブドウ・ブドウ酒研究所
池田町ブドウ・ブドウ酒研究所
千歳空港/¥3000弱★★★☆
限定11,101本の1本。十勝産の山ブドウをベースにしたワイン。限定で数年に1度しか出ない。山ブドウをベースにしているので、強い酸味が特徴である。酸味と同時に、北海道十勝という高緯度にしては、強いタンニンがある。と、ここまでは、前回の96とほぼ同じコメント。実は十勝ワインの清舞を寝かせると、ブルゴーニュのピノを熟成したようになるのだが、アムレンシスはローヌになった。しかも、現時点で既に若干下り坂。なかなか、飲み頃というのは難しいものである。

グラスに注ぐとエッジにはレンガ色が出ており、全体として深く濃い赤紫色をしている。獣臭やその奥にジャムの香りなどを感じる。口に含むとアムレンシスらしい酸味の強さと、熟成されまろやかになったタンニンが感じられる。やや、酸味が勝ちすぎているのが残念か。

セラーでまじめに寝かせれば、もっといい味になるのだろうなぁと思いつつ、熟成のピークにあるワインは何物にも代えられない美味しさがある。



2005/05/28
♪本日の幸せ♪
商品名Morey-St-Denis 1er Cru 1996
モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ 1996
産地Morey-St-Denis(Cote de Nuits)
モレ・サン・ドニ プルミエ・クリュ(コート・ド・ニュイ)(仏/ブルゴーニュ)
生産者Dominique Laurent
ドミニク・ローラン
三越仙台店/¥5250★★〜★★★(5/28〜6/2)
28日、固い。無性にブルゴーニュを飲みたい気分になり、開けてみる。やはり、まだ早かった。黒コショウのようなスパイシーな強い香りの奥に、なめし皮のようなニュアンスも見え隠れする。そして、とてもブルゴーニュとは思えないほどの色の濃さ。えらい濃いローヌのような趣。とにかく、飲めるような状況ではないので、このまま明日まで放置することに決定。

28日、抜栓4時間後。香りは相変らず固いままだが、ものすごく固いタンニン分と甘味が出てきた。

29日、固い。固すぎる・・・・・。

31日、ようやく少し開いたものの、香りはまだばんばん強い・・・・・・。

6月2日、うん、ある程度飲めるようになった。ただ、完全に開ける時期を間違った、多分、爆睡中のワインを無理矢理叩き起こしてしまったのだろう。完全に失敗したと後悔している。難しいなぁ。お高いブルゴーニュは・・・・・・・。



2005/05/31
♪本日の幸せ♪
商品名Korinthia 2002
コリンティア 2002
産地Korintia(VoP)
コリンティア(VoP)(ギリシャ/コリンティア)
生産者Cambas
カンバス
やまや利府店/¥600(2本で¥1200)★★☆
抜栓した直後に、あ、これはマズイかもと。なんというか、店でくたびれきった安ワインの持つ、嫌なジャムっぽい香りが。色もレンガ色が出始めていて、あぁ、オリンピックブームで入れてはみたものの、結局駄目だったのねという感じ。樽の風味もあり、まずまずのタンニン分もあり、フランス系ワインとは違う(ブドウが何なのかは知らないが)おもしろさの残滓が感じられる。ただ、状態の良いときに¥1000出して買おうとは思わない。そういう意味でも、やまやの輸入センスもなぁと思う。最初から、この値段で売っていれば、結構売れただろうに。



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