小学生に塾や家庭教師は必要なのか?


教えている生徒さんに、弟さんや妹さんがおられた場合、お母様方から聞かれること、小学生のうちから塾や家庭教師に行った方が良いのか、というものがあります。塾や家庭教師の経験から言えることは、小学生のうちから学校以外の勉強の環境があった方が現状では良いだろうな、ということです。

理由は、いくつかあります。その最大のものは、もちろん「ゆとり教育」による、学校教育の質の低下ですが、その他にも小・中・高全てにわたっての教員の質の低下も指摘できます。東京都の例を出すまでもなく、学校教員に対して文部科学省・教育委員会の管理が厳しくなり、保護者が家庭での責任を全て学校に全て委ね、学校教員が授業以外のことに忙殺されたり、管理者や保護者の視線を過度に気にして萎縮せざるを得なくなり、結果として教育の質が加速度的に低下するという悪循環を起こしているようにしか、藤川の目には見えません。例えば、小学校の先生が生徒に向かって、「もう少し上手に戦っていれば、ドイツと日本は第二次世界大戦に勝てた」などと教えている教師がいるようです。少なくとも、ある生徒はそう教えてもらったと認識していたのです。この話を聞かされて、当時教えていた小学生に藤川は、物理的に勝つことの不可能さを説明する羽目に陥りました。勝つことは不可能である物理的なデータを無視し、戦前の精神主義よろしく生徒に明らかな嘘を吹聴するような教師がいたり、英語の教科書本文を丸暗記させることが英語教育であると信じているようでは話になりません。だんだんと年が経つにつれて、どうしようもない教師の話を聞く機会が増えてきています。

つまり、学校教育の現場がアテにならない以上、各ご家庭は何らかの自衛策を講じなければならないのです。中学生になるまでに「読み・書き・算数」がきちんと出来ていれば、中学校から塾や家庭教師をつければ十分でしょう。しかし、今のかなりの小学生のお子さんが、「読み・書き・算数」という基礎力が不足しているのです。つまり、「読み・書き・算数」に不安があるならば、遅くとも小6、出来れば小5ぐらいから対策をうたれた方が、結果的に良い方向に行くと藤川は思います。小4ですと、まだ勉強というほどのこともありませんし、なにより遊ぶことの方が大切な時期であると思います。又、個人的には中学校に入る前に英語、特にBe動詞と一般動詞の肯定文・疑問文・否定文が出来るようになっていれば、効率が極めて悪く、かつ理解の妨害になるような配列の英語の教科書にも混乱せずに対処できるようになるでしょう。そうした意味でも、小学校高学年から何らかの対策をされた方が良い、と思っております。

その際、後はどこに委ねるかが問題になります。生徒さんの性格にもよりますが、英語教育も検討されるならば、家庭教師の方がとりあえず良いでしょう。塾ではそこまで面倒を見るとは限らないからです。また、教科書の内容理解以外やらない塾もあります。ただ、家庭教師も結局は、どういう先生にあたるかによって変わってしまいます。小学生の問題を解くのは、正直だれにでも出来るわけです。先を見越して指導してくれる先生に出会えれば、その子は伸びていくでしょうし、とりあえず収入のためだけでやる教師ならば、労力ゼロでその時間の収入が保証されているようなものです。上手く良い先生に巡り会い、その先生が最後まで面倒を見てくれればよいですが、必ずそうなるとは限りません。むしろ、最後まで面倒を見てもらえるお子さんはなかなかいらっしゃらないでしょう。

基礎力がきちんとついて(あるいはあって)、家庭教師が鬱陶しいと思うようなお子さんは、質の高い塾に行かれることをおすすめします。そのほうがそのお子さんは伸びるでしょう。基礎力がない、あるいは自己管理が出来ないお子さんは家庭教師の方が良いでしょう。そういうお子さんこそ、早い段階から家庭教師がついていれば、勉強で躓くことも少なくなるはずです。後は、どの様な家庭教師を選択するか、その判断だけとなります。目先の費用を取るか、長い目で見て最後まで面倒を見てくれるプロを選ばれるか。それらはすべて、ご家庭の判断次第です。

自分で言うのもなんですが、藤川を早めに雇っておかれれば、得をすることはあっても損をすることはないと自負しております。気が向かれた方は、ぜひご一報下さい


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