子供のやる気と、親のやる気


これは、かつて、とあるご家庭で藤川が直面した深刻な問題です。

そこの生徒さんはものすごくやる気があり、藤川が教えるようになってから成績がぐんぐんと伸びていったのです。しかし、週1回という契約から、自ずと指導時間が限られてしまい、生徒さんが望むだけの指導をしてあげられないという事態に陥りました。

もちろん、この点を保護者の方に説明し、「せっかく生徒さんがやる気を出している以上、指導時間を増やしてより上を狙うべきではないだろうか」という趣旨の話をさせていただきました。

ところが、保護者の方から帰ってきたお答えは、「現状で十分、これ以上望む必要はない」というものでした。

生徒さん本人が一番望んでいるにもかかわらず、保護者の方のご理解をいただけず、結局最後まで週1指導となってしまいました。もし、あの子を週2指導に出来ていたならば、もっと上に行けたであろうにと、今でも思っています。

時々直面することなのですが、保護者の方の学歴を生徒さんが超えることは出来ないと信じていらっしゃる方がおられます。保護者の方の学歴も、教師が違っていればより上に行けた可能性を誰が否定できるでしょうか。又、生徒さんの能力は単純なメンデルの法則で決定されるわけでないことは、少し考えればわかることです。

保護者の方のご理解の浅さが、ときに生徒さんの才能を殺してしまうこともあるのです。


top プロフィール プロ家庭教師 料金 mail link 日記 コラム